では
こうした判断は
どのように整理していけばよいのでしょうか
多くの場合
判断の整理というと
全体設計や仕組みづくりから
始めようと考えがちです
しかし実際には
そのような進め方では
うまくいかないことが多くあります
なぜなら
判断はあらかじめ用意されたものではなく
日々の業務の中で
積み重ねられているものだからです
そのため
判断構造化は
最初から全体を設計するものではありません
まずは
現場で実際に発生している
一つの判断から始めることが重要です
例えば
日常的に扱っている問い合わせを一つ取り上げ
それに対してどのように判断しているかを
前提・条件・制約・行動の観点で整理します
このようにして
個別の判断を構造として取り出します
整理された判断は
そのまま終わりではなく
現場で使いながら確認していきます
実際に運用する中で
不足している条件や
曖昧な判断が見えてくるため
それらを修正しながら精度を高めていきます
そして
この取り組みを
一つのテーマだけで終わらせるのではなく
同様の形で別の判断領域にも広げていきます
このようにして
判断は個別の事例ではなく
他の場面でも使える形として蓄積されていきます
ここで重要なのは
新しい仕組みや特別なルールを
作ることではありません
すでに現場で行われている判断を
どのような構造で成り立っているかを整理することです
判断構造化とは
個人の中にある判断を取り出し
組織で扱える形に変えていくプロセスです
この蓄積が進むことで
判断は属人化したものではなく
組織として共有できる状態になります
そして初めて
その判断を残すのか
変えるのかを選べるようになります
この話は
組織らしさとは何かにつながります